一旦やってみよう 経験は無駄にならない
- inforeborn150nagan
- 4月11日
- 読了時間: 3分

カランコエを知るきっかけは?
最初はB型事業所を見ていたのですが、就労移行支援というのがあるんだと知って、調べているうちにカランコエを見つけました。
カランコエに来る前の状況は?
ようやく鬱の回復傾向があり、少しずつ外に出られるようになっていった状況でした。実際に自分が働けるのかと不安と焦りが大きかったですね。でも、やっぱり進まないといけない時ってあるとも思っていました。
カランコエに通ってみてどうでしたか?
最初はもっとかしこまったところかと思っていたけど、いい意味で力の抜けられるところだという印象です。授業にしても、調子が悪かったら途中で抜けることができて、小中の義務教育の学校じゃなくて、自分で選択する大学みたいな感じですね。
カランコエでの活動や授業で心に残っていることは?
一番は自分で発案したバーベキューですね。一から企画して相談を繰り返して最後までやり遂げられたというのは大きかったですね。
無事に終えて、嬉しさや安心感がありました。ちょっと一歩進んだな、と達成感がありました。
自分の体調的に午前中から活動するのが厳しかったので、授業はほとんど受けられず、午後から通所していました。
午後に有志が受けられるワードやエクセルの授業を開いてくれたり、スタッフが一対一で運動のサポートをしてくれた時もあり、支えられましたね。
あとは、何気ないことを「ここがよかった」とフィードバックしてもらえることの積み重ねが自信につながりました。
就職前のことについて教えてください。
就労移行支援もあと一年ぐらいとなり、そろそろ就職したいなと思うタイミングで求人を探し始めました。
最初はいろんなところへ見学に行っていましたが、スタッフの紹介で就職先は学習塾に決まりました。今までの知識や経験の貯金で、今の自分にできることは何かなと考えて、「できそうなことをまずやる」「いったんやってみる」って大事かなと思って決めました。
働いてみてどうですか?
今ちょうど新しい岐路に立ってるところだと思うんですよ。自分の苦手とか、できるけど少し負担に感じるなとか、やってみたからまた見えてきたものがありました。そういうところを踏まえた上でステップとして次の職業も考えています。
自分が大事にしていることやモットーはありますか?
大事にしていることは、「始めたら少しは続けてみよう」。すぐ辞めるんじゃなくて。もちろん本当に嫌なことはやめた方がいいけど、続けていたら乗り越えられて楽になる部分もあるかもしれないし、乗り越えてもストレスはストレスだと分かる部分もあるかもしれない。そこを知るためにはある程度は続けてやってみた上で判断した方がいいなと感じました。
他には、自分の傾向としては、「浅く広く」より「狭く深く」なタイプなのですが、「浅く広く」もやってみるのもいいんだろうなと思っています。
生きづらさを感じている方へメッセージをください。
やってきたことは無駄にはならないってことですね。鬱や病気で心が一旦壊れてしまったとしても、得た経験はどこかで何かしらの形になって自分の心の補強剤になってくれることもあると思います。
どこかで逃げちゃいけない時が絶対やってくるから、そこでちょっと立ち向かう勇気は持って欲しいなと。柔らかい土ばっかり掘ってても、深くは進めないから、1回どこかで硬い土を掘ってみようとして欲しい。それは絶対自分の糧になると思います。掘るのをサポートしてくれる人が必ずいるから。例えば家族や友達。他にもサポートセンターや福祉事業所の人とか。自分の味方になってくれる人を探して見つけてほしいですね。
カランコエに来る前の自分になんて言ってあげたいですか?
「自分が思ってるよりも、歩いているし、進んでいるよ」
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