通う前はどんな気持ちでしたか?
会社で働いていましたが、精神的な症状で退職。1年ほど家で引きこもっていました。
カランコエに来る前は「ないない地獄のないない病」で、無いものばかりを数えていました。 働いている時ですらそんな状況でしたから。
給与があっても「無い」、心の中にも「無い」。無いことにいっぱいいっぱいで、すごく不安でした。 社会とは断絶されているような感覚。「何かやらなくちゃ、仕事をしたいけど一人じゃ不安」と逃げ腰でした。 たまたま新聞に掲載されているカランコエの就労支援の広告を見て、「仕事を斡旋してくれる」と思い、新聞を切り抜いてとっておきました。症状も少し良くなってきたタイミングで、切り抜いてから4ヶ月後、やっと問い合わせを決意しました。
カランコエに通い始めて何か変化はありましたか?
人前で自分の意見をいうことが苦手だったのですが、発言ができるようになりました。次第と薬も減っていきました。
社会人だったときは、自分を見つめ掘り起こして何か意見を言うような機会はほぼなかったのですが、カランコエでの授業を通して改めて考えるきっかけになりました。そして思っても言えなかったようなことを皆に聞いてもらいましたし(もちろん怖さはありましたが)皆の話も聞きました。
そうしているうちに、次第とスタッフや他の塾生との信頼関係もでき、リラックスして発言ができるようになりました。
社会に出ていたのでなおさら感じますが、カランコエは優しい人ばかりで「こっち側の人間」の安心感があります。それによって薬も減っていたのだと思います。
座っているだけでも緊張していたのに、カランコエに通ううちに自然体でいられるようになりました。
就職後はどのように過ごされていますか?
就職できたときは「嬉しい!」と言う気持ちと、「どこまでできるか?」という不安、「できるところまでやってみる」という挑戦しにいく気持ちでした。
継続して半年以上経ちます。色々苦しいこともありますが、病気前より『耐性』がついたように思います。今までは爆発していたような事も、今は受け流せるようになり、薬も飲んでいません。
あとは、社会に出ていない劣等感がなくなり自信が付きました。 「ないない地獄のないない病」は緩和され不安感はなくなり「なんとかなるんじゃない?」と考えられるようになりました。
元々そんな感じの人間なので、自分が戻ってきたような感覚です。 今の仕事では、「こっち側の人間」がいなくて苦労しています。自分を守る方法を学んでいる途中です。いずれは、転職も考えていますが、「目の前のことを一生懸命に。後悔しないように」もう少し頑張れそうなので頑張ります。
あなたにとって働くとは?
「喜び」です。 どんなにお金あって、働かなくてもいいよと言われて、好きなことだけやっていても、その方がノイローゼになっちゃうかも。労働に対する喜びです。働くって、誰かに必要とされているって事でもありますよね。
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